金融機関といって思いつくのは「銀行」だと思いますが、その他にも様々な種類の金融機関があります。

2017-11-08_13h53_47

銀行

銀行といっても実は様々な形態の銀行があります。
金融ビックバンによる規制緩和、自由化、さらには国際化に伴い、これまでの間接金融から直接金融へと移行しつつ、業務の幅を拡大している傾向にあります。

普通銀行

一般的に私たちが認識している銀行で、メガバンクと地方銀行にわけることができます。

考え方としては、メガバンクは全国展開されていて地方には支店があり、地方銀行の場合は、特定の地域に特化した銀行となります。

日本の金融政策を担当している中央銀行として日本銀行があり、メガバンクとしては、現在3大金融グループとして、三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループがあります。

かつては「大手銀行」と呼ばれ、1980年代までは全国展開している都市銀行13行もあったのですが、バブル崩壊後の不良債権処理で経営体力の強化、国際競争力を得るために、3つのメガバンクへと再編されました。

この3大メガバンクに続くのが、りそなホールディングスで「メガバンクグループに次ぎ日本で第4位の金融グループ」と紹介されています。

地方銀行というのは、一般社団法人全国地方銀行協会の会員である銀行で。全部で64行あり、地域金融の担い手として、地元に張り巡らした稠密な店舗・ATM網等を通じ、個人のお客さまや中堅・中小企業のお取引先の多様なニーズに応える金融サービスを提供しています。

ネット銀行

基本的にはインターネット専業の銀行で、店舗を持たず上記の銀行と同じ業務を行う銀行のことで、店舗を持たないことから業務コストを抑えることができるので、決済や振込などの手数料を安く設定することができるうえ、インターネットの強みを生かし24時間利用できるというメリットがあります。

流通系銀行

流通業から銀行業務に参入しているのがイオン銀行とセブン銀行で、決済業務の利用手数料を主な収入源としており、利便性を提供することによって急速に業績をあげてきています。

信託銀行

顧客からの資産を管理運用する「信託業務」を主軸としている銀行で、金銭信託、年金信託、土地信託、証券投資信託などがあります。

ゆうちょ銀行

2007年に日本郵政公社が民営化され、2012年日本郵政株式会社の下に、郵便業務を行う「日本郵便株式会社」、保険関連業務を行う「株式会社かんぽ生命保険」、銀行業務を行う「株式会社ゆうちょ銀行」という日本郵政グループが誕生しました。

最大の強みは、なんといっても全国に広がるネットワークで、ATM手数料無料というのが大きいですね。

2016年4月1日から、預け入れできる貯金の預入限度額が1,000万円から1,300万円に変更となっただけでなく、さらには2018年にもゆうちょ銀限度額引き上げを表明するらしいです。

外資系銀行

外資系には、2つのパターンがあり、1つは、欧米の金融機関が日本支店を出店する形と、もう一つは既存の銀行が外国資本を入れた形で、代表的なものが日本支店を出した銀行がシティバンクで、外国資本を入れたのが、新生銀行やあおぞら銀行、東京スター銀行です。

公的機関